【取材レポート】パンの街つくばで、「つくばパンまつり」を開催

研究学園都市つくばには、“ホンモノ”を知る国内外の食通たちがいっぱい暮らしています。そんな人々を満足させるために、しのぎを削ってきたつくばのパン屋さん。いつしか、つくばは「パンの街」と呼ばれるほど、美味しいパンが溢れる街になりました。そんな街にぴったりのイベント『つくばパンまつり』をご紹介しましょう。2019年に第1回を開催し、今回は第3回として2023年~の2日間にわたり、つくばセンター広場で開催されました。

【1】イベントレポート(1)/県内外の人気ベーカリーが出店

お子さん連れのファミリーなどたくさんの人で賑わいました

イベント初日、好天に恵まれ、会場には出店ブースとなるオレンジやパープルのカラフルなテントが並び、とても華やか。お子さん連れのご家族が多く、「わたしはメロンパン!」そんな可愛らしい声もそこここに。幅広い年齢層の人々で賑わいました。

イベントには、つくば市周辺や県内外を含め、2日間で19ものパン店が参加。各店自慢のパンが一斉にそろうとあって、食べ比べも楽しめる、またとないチャンスとなりました。各ブースには長蛇の列もできるほどの盛況ぶり。コーヒー店も出店していたので、ドリンク&パンを買って、飲食スペースで、そのままランチタイムを楽しむご家族もたくさんいらっしゃいました。

[TOPIX]お目当ての商品が売り切れてしまったらどうしよう‥そんな心配は不要です。イベント当日確実にパンを受け取れる「パンの事前購入企画」が導入されており、イベントHPから申し込むことができます。次回も導入されたら、ぜひ利用してみてください。

人気パン店がそれぞれ選りすぐりの商品をそろえました。どれも美味しそうで、選ぶのに一苦労。飲食スペースでは選んだパンで早速ランチタイムです。

■イベントDATA:『つくばパンまつり』
日時:2023年5月27日(土)・28日(日) 11:00~16:00 会場:つくばセンター広場
主催:つくばパンまつり実行委員会 共催:つくばまちなかデザイン株式会社
協力:つくば市、つくばセンター地区活性化協議会

【2】イベントレポート(2)/キッチンカーやワークショップも参加

パンだけでないパンまつり、お子さんが体験学習できるスペースも

イベント案内所では、「つくばパンまつり まっぷ」が配布されていたので、次回参加を予定されている方は、ぜひゲットしましょう。参加店舗名と場所が一目で分かるので、とても便利です。

イベントには、パン店以外にも、コーヒー店、フード店が参加し、キッチンカーも登場。いずれも美味しそうで、目移りしてしまうほどです。さらに、飲食以外に、研究機関と連携したワークショップ・キッズコーナーも開設されていました。ラジコン特設コーナーもあり、お子さんたちが、楽しくアカデミックな体験ができる場所となっており、まさに、産学官連携推進事業が活発な、つくばならではのイベントと感じました。

[TOPIX]つくば市のシンボルキャラクターの一つ「ツクツク」は、市の鳥「フクロウ」をモチーフとしていますが、つくばパンまつりのキャラクターも同じく「フクロウ」です。「つくばパンまつり まっぷ」にも描かれており、パンの上に乗っていて‥可愛いですね。知恵や学問を象徴する「フクロウ」は、研究学園都市のつくばらしいモチーフといえますね。

各ブースには美味しそうなパンがずらりと並びました。

【3】つくばセンター広場/人々の交流が生まれる賑わいの場

暮らし中に息づく広場は楽しく、心地よく

「つくばパンまつり」は、駅前のつくばセンター広場が会場となりました。ペデストリアンデッキの記事でもご紹介しましたが、この広場は街の中心に位置しており、すべてのペデがつながっているそうです。人々が集まりやすく、イベント会場にぴったりですね。帰宅途中だったのでしょうか、会場から少し離れたペデのベンチで、パンをほおばるご家族の姿も。イベントの賑わいが、センター広場からペデ沿いに街全体へ広がっているような感覚でした。同広場では、年間を通して週末を中心に様々なイベントが催されているそうです。

[TOPIX]つくばセンター広場は、1983年に筑波研究学園都市のシンボルとして整備されました。ちょうど今年で40年、いまでは木漏れ日の中で噴水を見ながらゆっくりくつろげる広場として愛されています。設計は建築家の磯崎新氏、イタリア・ローマのカンピドリオ広場をモチーフにデザインされたといいます。

人々が行き交う広場だから、ふらりと立ち寄る方も。パンエリアにはパンを買う人の行列ができていました。

【4】編集後記

人気ベーカリーが一堂に会した「つくばパンまつり」は、パン好きの方のみならず、多くの人々が楽しめるイベントでした。その盛況ぶりに、“パン文化”を育んだ、つくばの歴史、街、人に思いを馳せました。購入したパンを自宅で味わいながら、イベントに参加したパン屋さんもお客さんも、本当に幸せそうだったと、思い起こしました。みなさんも、ぜひ“パンの街つくば”で、素敵なパン店を探してみてください。

ライター 藤井涼子

※本記事は2023年06月20日時点の情報です。掲載情報が現在と異なる場合がありますので、必ずご確認ください。

暮らし広がる! つくばから国内外へつながる多彩な交通アクセス

通勤・通学、そして帰省や出張に便利な立地・交通は、住まい選びにおいて大切な条件の一つです。そこで、つくばの交通事情を紹介したいと思います。都心直結のTXはもちろん、つくばを起点に広がるアクセスはとても便利です。また周辺のショッピングタウンをはじめJR駅やエアポートへスムーズに移動できる車やバス利用など、多彩な交通機関を使い分けられるのも魅力です。

【1】つくばのカーアクセス/圏央道を利用して東西の移動もスムーズ

□ビジネス&レジャーに便利な高速道路ネットワーク

計画的に街づくりが行われたつくば中心市街地は、幅員の広い車道が縦横に行き交い、見通しがよく、運転がしやすい街です。そして圏央道「つくば中央IC」からは、県内東西の移動はもちろん、各JCTから常磐道、東北道、関越道、そして首都高速にもつながり、都心へ、成田空港・羽田空港へ、避暑地・軽井沢方面へも行きやすく、カーアクセスは自在に広がります。また同ICから周辺のショッピングタウンへ高速道路ネットワークで1時間以内。ドライブがてら休日のショッピングも気軽に楽しめるでしょう。

▲【放射・環状線で軽快】圏央道は2017年に県内全区間が開通

◇あみプレミアム・アウトレット:約19.2km・車約18分
※つくば中央IC(入口)→つくばJCT経由→阿見東IC(出口)→あみプレミアム・アウトレット
◇イオンレイクタウン:約42.9km・車約40~55分
※つくば中央IC(入口)→つくばJCT・三郷JCT経由→三郷IC(出口)→イオンレイクタウン

※各施設までの距離と所要時間はGoogleマップでつくば中央ICを出発地として検索したものです。交通状況や時間帯により異なります。
※施設ごとの営業時間や店舗情報等は各施設へお問い合わせください。

【2】つくばのバスアクセス/路線バスの起点となる「つくばセンター」

□通学・通院、買物、レジャー、つくばの賢いバス利用術

電車では行きにくい場所や、何らかの事情でマイカーが使えない時は、豊富なバス便が便利です。バスターミナル「つくばセンター」は、ほとんどの市内路線バスが発着する要衝であり、さらに長距離バスや空港リムジンが発着するので、驚くほど多方面へのバスルートが整っています。同停留所を発着するバス便の一例と利用方法をご紹介しましょう。

▲アクセス図/つくばセンターを起点とした多彩なバスのルート(掲載の所要時間はNAVITIME 2023年5月調べ。所要時間は目安です。運行状況や時間帯により異なります。詳細は各便の運行会社HP等でご確認ください)

◇イオンSC線/「竹園高校前」経由「イオンモール土浦」行(JRバス関東・約15分/370円):ショッピングスポットへダイレクト
◇筑波大学循環/「筑波大学病院入口」(関東鉄道・約4分/170円)、「筑波大学中央」経由(関東鉄道・約12分/280円):通院や通学に便利な循環バス
◇筑波山シャトル/「筑波山神社入口」(関東鉄道・約36分/740円):登山&トレッキングのスタート
◇つくば号/「東京駅日本橋口」(高速バス・約1時間22分/1260円) :出張・旅行も気軽に
◇TMライナー/「水戸駅南口」(高速バス・約1時間20分/1100円) :出張・旅行も気軽に
◇高速バス/「京都駅八条口」(高速バス・約7時間23分/9300円) :出張・旅行も気軽に
◇高速バス/「大阪駅前〔地下鉄東梅田駅前〕」(高速バス・約8時間19分/10100円) :出張・旅行も気軽に
◇つくば線/「成田空港第1ターミナル」行(千葉交通・約1時間/2400円):出張・旅行も気軽に

※掲載の所要時間はNAVITIME 2023年5月調べのもので、所要時間は目安です。運行状況や時間帯により異なります。詳細は各運行会社HP等でご確認ください。
※掲載の運賃は各運行会社HPに掲載の現金を使用した場合の運賃で2023年5月時点のものです。ご利用の際は各運行会社HP等で詳細をご確認ください。
※京都・大阪への夜行高速バスは近鉄バスと関東鉄道の共同運行です。
※成田空港行き高速バスは成田空港交通・関東鉄道・千葉交通の共同運行です。

▲つくばセンター。2010年に再整備され、バリアフリー化や風防スクリーンの新設などにより利便性が向上
▲バリアフリーに対応した駐車スペースからの動線

[TOPIX~つくばならではの風景]

冬は特に“筑波おろし”の風が強いので、「つくばセンター」の待合所には風よけ暴風スクリーンが設置されています。また雨に濡れずに移動できるシェルターも設置。バリアフリー化や環境に配慮した整備に加えて、『つくばのバス停を少しでも快適に』‥そんな利用者への思いやりが感じられる設えです。

【3】つくばの電車アクセス/都心直結×始発駅「つくば」より軽快フットワーク

□最高時速130kmを誇る高速鉄道「TX」

「TX」の略称で親しまれているつくばエクスプレスは2005年に開業、「つくば」駅~「秋葉原」駅間約58.3kmを結ぶ高速鉄道です。快速・区間快速・通勤快速(平日通勤時下り)・普通が運行され、「つくば」~「秋葉原」を最速45分で運行します(日中時・快速利用。通勤時・区間快速利用57分)。沿線内は完全立体交差により踏切がないので、遅延防止にもつながり、全駅ホームドアが完備され、快適な足回りをサポートします。始発駅だから座れて、ストレスの少ない通勤が可能となります。テレワークが増えたとはいえ、やはり都心アクセスは大事なチェックポイント。ぜひ一度、TXに乗車して、その快適性をご確認ください。

▲交通アクセス図。所要時間は平日通勤時(カッコ内は平日日中時)のもの ※時間帯により異なります
▲TXのホームドア。全駅ホームドアが完備されている

【4】編集後記

つくばは都心から約60km圏の街ですが、高速のTXが運行されているからでしょうか、都心に近いイメージがあります。東京都による事業計画案「都心部・臨海地域地下鉄」では、TX東京延伸計画との一体的整備も検討されていそうです(2022年11月25日東京都都市整備局発表<都心部・臨海地域地下鉄構想 事業計画検討会>事業計画案より)。もし、実現すれば、つくばの交通アクセスはさらに便利になりそうですね。また、TXだけでなく、車やバス利用も便利であることを、今回、あらためて発見できました。複数の交通手段を使い分けることにより、暮らしの利便性はもちろん、万が一の際にもリスク回避につながると感じました。

ライター 藤井涼子

※本記事は2023年6月6日時点の情報です。掲載情報が現在と異なる場合がありますので、必ずご確認ください。